子ども達の「好き」に思うこと

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「好き」にハマる大事さ

中学生の娘は、いま演劇に夢中だ。将来は演劇や映画に関わる仕事がしたいと言い、ボイストレーニングにも通いたいと話している。その様子からも、本気度が伝わってくる。小学生の息子はサッカーにどっぷりハマっており、毎朝早起きして自主的に朝練をしている。いまの彼の最優先事項はチーム活動で、誕生日プレゼントには「DAZNがいい」とリクエストする。もちろん将来の夢はサッカー選手。

ふたりが今夢中になっていることが、そのまま職業にする確率は、決して高くはない。むしろそのまま進むなんてことは無いだろう。それでも私は、彼らが今「好きだ」と思っていることに、とことん付き合っていきたいと思っている。なぜなら、その「好き」を深く掘っていく過程で得られる体験や、粘り強く取り組む力は、たとえ将来違う道に進んだとしても、必ず役に立つからだ。

「好き」は努力を超える

この考え方は、就職活動にも通じるものがあると思う。もちろん、小学生が夢見る「プロ野球選手になりたい」「ケーキ屋さんになりたい」と、現実的な職業選択を同列に語るのはやや乱暴かもしれない。それでも、就職活動において「その仕事を好きになれそうか」という視点は、とても大切だと感じている。

仕事は、楽しいことばかりではない。むしろ大変なこと、不条理なこと、努力しても報われないことも山ほどある。だからこそ、そのなかに「自分の適性に合った好き」があるかどうかが重要なのだと思う。「この部分だけは面白い」「この作業なら何時間でもできる」——そんな感覚を持てることが、長く仕事を続けるうえでの支えになる。

一流の仕事には、「好き」がある

そして、一流と呼ばれる人たちの仕事ぶりを見ていると、やはり共通しているのは、その仕事が「好きだ」ということだ。努力ができるのは、好きだから。続けられるのは、好きだから。深められるのは、好きだから。見続けていられるのも、好きだから。そうした「好き」の累積が、他の人には真似できない仕事の質や成長を生み出しているのだと思う。「努力は夢中に勝てない」という言葉があるが、私もまさにその通りだと思う。努力は必要だ。しかしその前提として、「好き」という強いモチベーションがあるからこそ、その努力が持続可能になる。

子どもたちへ、「好き」にハマれ!

だからこそ、私の子どもたちには、結果がどうであれ、今の「好き」に真正面から向き合って、とことんハマってほしいと願っている。サッカーでも、演劇でも、なんでもいい。その過程で得られる経験や感情、鍛えられる力が、将来どんな職業に就こうとも、必ず彼らを支えてくれるはずだから。その過程でうまくいかないことからも学ぶ事が多いはずだ。だから、その「好き」に向かう背中を、私はいくらでも押したいし、応援したいと思っている。

この記事を書いたのは

鈴木 康孝
シックスワン株式会社。マーケティング&プロモーション領域担当。クリエイティブとかアイデアとか好き。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生と佐藤雅彦先生。今年の目標は、プログラムと英語をちゃんとやること。サウナと交互浴が大好き。
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