眼鏡を買ったら、購入体験の変化に驚いた

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最近、急に目が見えなくなった。

いつも、いろいろなアドバイスをくれる同僚の福田からは、あまりの目の悪さに(アポの日程や時間を見間違えるからだ)「モニターを大きくしろ」とか「PCのフォントを大きくした方がいい」とか「今すぐ目医者いって検査したほうがいい」とか「メガネを変えた方がいい」など、いろいろな指摘をもらった。そのおかげで環境が大きく変わった。

そして、今回「メガネを買う」という体験が、自分の買い物意識を大きく変える出来事になった。

さて。唐突だが、今、ユニクロに対して「安いし、品質もわるくて、ダサい」という人は、ほぼいないと思う。私はユニクロをとてもリスペクトしている。リーズナブルでありながら高品質な服を提供し、日常における“服”の存在を変えてしまった企業だ。ユニクロ、セブンイレブン、サイゼリヤは、自分の生活を豊かにしてくれる素晴らしい企業で、常に敬意を抱いている。

今回は、メガネ界のユニクロと言われる(10年前から)JINSさんでの買い物。 これまで私がかけてきたメガネは、老舗の専門店で5万円や7万円もする品だった。だから、メガネは「簡単に買い替えられない特別なもの」だった。鼈甲やセルフレームには愛着があり、折れても自分で直して使うほど。新しいメガネが必要になっても「5万円か…」という気持ちが先立ち、気軽には買えなかったのだ。それと私の認識では、購入してから手元に届くのに1週間くらいかかるので、それも購入を控えてる理由だった。

近所のJINSに行ってみて驚いた。JINSでは数千円でなかなか良いメガネが買える。しかも視力検査から制作まで、わずか1時間程度。本屋に行ってたら出来上がる時間だ。安くて早くて品質も十分。これには本当に驚いた。その日仕事用の眼鏡を購入し、次の日には、遠近両用を購入してしまった。結果として、自分の中で「メガネとは何か」という意識が大きく変わった瞬間だった。 福田に言わせれば「そういうのは数十年前にみんな経験してる」とのことだったのだが。

考えてみれば、もう30年以上メガネをかけいる私。しかし、こんなふうにメガネの購入に対する価値観が変わるとは思わなかった。逆に「ずっと同じ価値観を持っていたこと」が少し反省にもつながった。もちろん、5万円のメガネを買うのも一つの選択だろう。しかし、今回の購入体験を経験していなかったのは間違いなく損失だった。あってないメガネをずっとかけてきたことによる目への負担も大きかったのかもしれない。両方をしった上で、どちらかを選ぶのはいい。ただ、片方しか知らないのとは大違いだ。

もちろん、モノには「これでないと嫌だ」という品もある。例えばLLビーンのトートバッグやリーバイスのジーンズは私にとって替えがきかない。しかし、それ以外の多くのものは、積極的に新しいブランドや新しい体験を試し、成功も失敗も含めて経験していくべきだと思うようになった。

いずれにしても、今回の変化は、目医者に行けと言ってくれた福田のアドバイスがきっかけだ。そのアドバイスたちに、心から感謝している。

なお、眼鏡屋さんの株を、購入した。

この記事を書いたのは

鈴木 康孝
シックスワン株式会社。マーケティング&プロモーション領域担当。クリエイティブとかアイデアとか好き。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生と佐藤雅彦先生。今年の目標は、プログラムと英語をちゃんとやること。サウナと交互浴が大好き。
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