朝の吉野家でビールを飲むオジサン

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吉野家の朝定食

この前、久しぶりに朝の吉野家で定食を食べた。

私は吉野家やすき家の朝定食が好きなのだ。ご飯・味噌汁・卵・納豆という組み合わせは満足度が高い。特に納豆を加えると、食後の満足感が一段と増す。ネギやタレの加減もあり、家で食べるより美味しく感じる。不思議なのだが。

そんな朝食の最中、隣に座った50代くらいのおじさんがカウンターで瓶ビールを2本飲んでいた。1本はわかる。しかし、2本目をオーダーしたときに、「おっ!」と思ったのだ。朝から瓶ビール2本とはどういうことなんだ?と。

なお、つまみは一切なし。徹夜明けの仕事帰りなのか、それともたんに朝から一杯やりたい気分だったのかはわからないが、朝の吉野家でビールだけを飲む姿が妙に新鮮だった。でも、考えてみたら、朝の7時からビールを呑めるところはあまりないのだ。そのアイデアに、思わず「お仕事終わりですか?それとも休日なんですか?」と聞きそうになったが、せっかくの一人時間を邪魔してはいけないと思い、心の中に留めた。


メニューの裏には企画がある

さて。吉野家のテーブルに並ぶメニューやシステムは、すべて企業の意思決定や企画を経て形になっている。100円キャンペーンやタッチパネル注文、ドレッシングの味付けひとつに至るまで理由がある。時に「誰が頼むんだろう」と思う商品も、必ず購入する人がいるから存在する。

そう考えると、目の前の定食一つも企画の積み重ねだ。この1店舗から生まれる売上と利益は、本部へ集約され、従業員や仕入先に支払われ、株主への優待や決算発表につながっていく。朝の吉野家という小さな空間にも、大きな経済の流れが凝縮されている。


朝ビールというニーズ

そして、隣のおじさんを見て思った。ここには、吉野家がまだ掴みきれていない日常のニーズがあるのかもしれない、と。

例えば「定年後の朝ビールセット」といった新しいコンセプトの商品企画も、案外受け入れられるのではないか。そういえば、私も旅行にいったときは、朝からビールを飲む。旅館やビジネスホテルのバイキングはあれは、つまみが取り放題なのだ。

しかし、私のそれは休日の話だ。今回の論点は、平日朝からのむおじさんたちである。働く人たちを横目に、朝から飲むビールの味はきっと格別に違いない。おじさんをターゲットにした朝ビール。定年退職後のマーケットとしてありなんじゃないだろうか。

もちろん、提供するのは、「働く人を見ながら飲むという優越感」だ。

この記事を書いたのは

鈴木 康孝
シックスワン株式会社。マーケティング&プロモーション領域担当。クリエイティブとかアイデアとか好き。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生と佐藤雅彦先生。今年の目標は、プログラムと英語をちゃんとやること。サウナと交互浴が大好き。
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