人生にコンセプトを

CATEGORY:
スクリーンショット 2025-09-12 16.09.40

澤田智洋さんという、うちの福田と一文字違いのコピーライターの方がいる。元電通で「ゆるスポーツ」といったコンセプト開発をされ、私の大好きな『ダークナイト ライジング』のコピーも手がけている方だ。

今回『人生にコンセプトを』という本を出版された。書名の響きの良さと、ご本人の名前へのシンパシーから読んでみたが、とても面白かった。

コンセプトは「道」

「コンセプト」という言葉は非常に取り扱いの難しい言葉である。マーケティングなどと似て、なかなか掴みづらい。コンセプトではないものはわかるが、コンセプトとは何かと問われると定義しにくい。
本書ではコンセプトを「道」と定義している。夢は「向かっていく場所」、コンセプトは「立ち戻れる場所」。つまり「夢は目的地、コンセプトは道」という整理だ。

なるほど、腑に落ちる。

複数の道を持つ意義

夢とコンセプト。夢がゴールであり、コンセプトはそこに至るための道。道は1本でなくてよい。むしろ複数あったほうが、さまざまな歩み方が可能になる。
さらに本書では、コンセプトの意義を次のようにまとめている。

  • 迷わないため
  • ぶれないため
  • 勇気をもらうため

確かに人生は迷うし、ぶれるし、勇気を試されることばかりだ。

人生に一本筋を通す

AIの進化で、誰もが文章を書いたりアプリを作ったりできるようになった。

企画や開発に携わる一部の人だけが使っていた「コンセプト」という武器を、誰もが持てる時代になってきた。仕事で「コンセプト」を扱うのは難しいが、自分の人生に一本筋の通った「コンセプト」を持つことは、とても有効だと思う。

その意味で『人生にコンセプトを』という書名が決まった時点で、この本はすでに勝っているとも言える。

さて。自分の「コンセプト」とは何か。

深く重要な問いである。

この記事を書いたのは

鈴木 康孝
シックスワン株式会社。マーケティング&プロモーション領域担当。クリエイティブとかアイデアとか好き。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生と佐藤雅彦先生。今年の目標は、プログラムと英語をちゃんとやること。サウナと交互浴が大好き。
参考になった!そんな時は、是非シェアをお願いします。
関連記事
6887d070-1c9b-48ac-ae6c-9471c3630c48

「Die with Zero」に見る、人生と企業のベクトルの違い

ChatGPT Image 2025年7月18日 12_31_58

強みで生きる。得意を活かす