外部パートナーとの仕事における「テストプラン」の価値

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リモートワークでオフィスに常駐しない働き方が主流になったことや、国内でフリーランス人材が増えたことなどから、最近では外部パートナーと一緒に事業を進める企業が増えました。当社の仕事も、「外部パートナーさんあってこそ」という領域の仕事も多いです。

といっても、自社にフィットしたパートナーさんを見つけ、契約し、継続してお手伝いをしていただくことは、とても難しいものです。私も、今までに、私の至らなさもあったりし、外部パートナーの方とのお仕事ではいろいろ失敗をしてきました。

そこで今回は、そうした失敗や試行錯誤の中から見えてきた、自社と相性がよいパートナーを見つけるための方法について書いてみたいと思います。

高まる外部パートナーの重要性

当社では社員やアルバイトといった従業員だけでなく、外部パートナーと協力しながら業務を進めています。複数のプロジェクトを並行して進めていく中で、私たちが求めるスキルを持つ方にスピーディに参画してもらうためには、スタッフの採用だけでは間に合いません。当社以外でも、スムーズなプロジェクトの進行や課題解決のためにプロフェッショナルなスキルを持った人材の協力は必要となっています。

ただ、ランサーズやクラウドワークスなどのプラットフォームを活用することで多くの方にアプローチができるようにはなりましたが、そこで採用した方にジョインしてもらったところ、予定したように上手くいかないケースも散見されます。これは「仕事の進め方が合わない」「求めるスキルレベルに達していない」「報酬の金額が合わない」といった問題点があるためです。

相性のよいパートナーを見つける「テストプラン」

当社でも外部パートナーの採用において失敗を繰り返し、どうすればより相性のよい方とマッチできるか、いくつもの方法を検討しました。

そこで見つけた解決策が、テストプランの実施です。テストプランとは、実際の業務とは別に似ている業務を用意し、報酬を払ったうえで実行してもらうものです。

例えばライターを採用する際は、仮のテーマを与えてライティングを行ってもらったり、動画編集者を採用する際は、仮の素材を渡して動画を作ってもらったりします。

このテストプランを通じて、「こちらが求めるスキルを持っているか」「自社の仕事の進め方についてこれるか」「コミュニケーションストレスなくやり取りができるか」など総合的に判断し、相性がよいと判断した方を選びます。

なお、パートナーの方でも、もちろん、当社のことを選んでいただく立場ですので、テストプランを通じて「このタスクはちょっと違うな」となった場合、そのタイミングでプロジェクト終了ということも、あります。ですが、トライアル段階でストップになることはプロジェクトが開始してからのストップに比べ、圧倒的にダメージがお互い小さく、とても気持ち良い形で終了できるものです。「今回はどうも違ったのですが、また別の形で」という事もありえます。

ポイントは、実際の業務をトライアルとして行ってもらうのではなく、あくまでもテストとして用意したものにチャレンジしてもらうことです。私たちも実際の業務をお願いしていたことがありましたが、これは様々な点から上手くいきませんでした。お互いにパフォーマンスが発揮できず疲弊してしまい、コストだけかかるといったケースを繰り返してきました。

パートナーと自社の双方に有益

テストプランは、自社と外部パートナーのどちらにとっても有益な方法です。特に以下の4つの点からみなさまにもおすすめします。

1点目は、自社にとっては1つのテストプランを用意するだけで同時に複数の外部パートナーにトライアルを受けてもらうことができることです。「直近で実際の案件がないから、外部パートナーのトライアルが用意できない」ということがなく、より広い選択肢から相性の良い方を選ぶことが可能です。

2点目は、お互いに実際にジョインしたらどのようなプロセスで仕事が進むのか理解できることです。外部パートナーはテストプランを通じてプロジェクトについて理解度が高まり、自社は外部パートナーのスキルやスピード感などがわかった上で合意形成できるため、ミスマッチが起こりにくくなります。

3点目は、契約のトラブルが起きにくいことです。仕事を進める上では実際の業務のほか、ミーティングやオンラインコミュニケーションなど付随業務が発生します。このボリューム感が事前にわかるため、外部パートナーは報酬金額に対して納得できるかどうかを判断してからジョインできます。

4点目は、外部パートナーの方が、どの程度のアウトプットを出してもらえるかが、現実的にわかることです。言葉や会話だけだとわかりずらいタスクに対するクオリティがはっきりとイメージができるようになります。結果、具体的な業務に入ったタイミングでも、期待値を大きく下回るなどといったことを防ぎ、無駄な工程が発生しにくくなります。

テストプランを通じて効果的・効率的な採用を

過去のいろいろな取り組みを経て、現在、パートナーの方との最初のお仕事においては、テストプランを通じた選定を実施するようになりました。その結果、双方にとって、より相性のよい方と出会えるようになっていると思います。もちろん、テストプランを行うごとに報酬が発生しますが、結果的によりスムーズで効果的な外部パートナー採用に繋がるので、最終的にトータルのコストは抑えられています。

外部パートナーさんとのお仕事において、テストプランは、非常におすすめです。是非、お試しいただけたら、と思います。

この記事を書いたのは

鈴木 康孝
シックスワン株式会社。マーケティング&プロモーション領域担当。クリエイティブとかアイデアとか好き。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生と佐藤雅彦先生。今年の目標は、プログラムと英語をちゃんとやること。サウナと交互浴が大好き。
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