【フルリモート採用】東大・早慶の優秀インターンを20名採用した方法

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シックスワンのインターン採用実績とその背景

シックスワンでは、この数年で20名以上の優秀な学生インターンを採用してきました。スタッフは東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった難関大学の理系学生です。当社インターン後には、外資系コンサル、メガベンチャー、スタートアップなど、第一志望の人気企業への就職を果たしています。

シックスワンは特別なネームバリューを持つ企業ではありません。にもかかわらず、なぜこれほど多くの優秀な学生が集まり、成果を出し、巣立っていくのか?

その理由は、リモートワークを中心に設計された「採用と育成の仕組み」にあります。

当社は、リモートワークでのデジタル業務に特化した企業。フルリモートでの開発・制作体制をベースとしたことで、結果的に、地理的制約を取り払い、全国どこからでも働ける柔軟な環境を提供することができるようになりました。

特にインターン採用においては、学生の価値観や生活スタイルにフィットした制度設計を徹底的に行ってきました。彼らの学業や研究、アルバイトとの両立を前提としたうえで、「優秀で意欲ある若者が実践的なスキルを身につけ、飛躍する場を提供する」ことをミッションに掲げてきたのです。

次章以降では、私たちが優秀な学生インターンを集め、定着させ、成長を促してきた3つの具体的な戦略をご紹介します。


100%オンライン勤務の導入

インターン採用で私たちがまず実行したのが、業務を完全にオンラインに限定することでした。今でこそリモートワークは一般化しつつありますが、数年前、学生インターンにおいて「100%リモート勤務可」は非常に珍しい選択肢でした。

実際、地方に住む学生、特に理系のエンジニア志望の学生たちにとっては、実務経験を積むチャンス自体が非常に限られています。通勤圏内にIT企業が存在せず、仮にあったとしても「インターン受け入れ」の枠がなかったり、勤務条件が厳しかったりと、ハードルが高いのが現実です。

そんな中で「全国どこからでも働ける」「通学の合間でも関われる」という、物理的にも時間的にも制約の少ない環境を提示できたことは、学生にとって大きな魅力となりました。

もちろん、完全オンラインの運用は簡単ではありません。

タスク管理や成果の見える化、ミーティングの設計、オンボーディングの工夫など、リアルに頼らない業務設計のノウハウが必要です。

私たちは創業当初からフルリモートでの業務を前提にしていたため、自然とそれらの体制が整っていました。そのため、学生にとっても「オンラインであっても本気で仕事ができる」という印象を与えられたのだと思います。

この“オンライン完全対応”こそが、全国の優秀な学生から選ばれる第一歩だったのです。


研究室からでも勤務可能なフレキシブルな体制

オンライン勤務を可能にしたことで、次に私たちが整えたのは「時間と場所の自由度」です。

特に理系の大学院生や学部生は、研究や実験、講義、学会などで日常的に忙しく、決まった時間に働くことが非常に難しいという実情があります。

そこで私たちは、研究室ファーストを掲げ、以下のような柔軟な勤務制度を取り入れました。

  • 1日3時間から勤務OK
  • 稼働時間は週単位で自己調整OK
  • 研究室や自宅からの勤務もOK

これにより、「空いている時間で実務経験を積みたい」と考えている学生にとっては理想的な環境を整えることができました。

実際に参加した学生からは、「研究で忙しい中でも、プロジェクトベースで実績が積めてありがたかった」「チームの対応が柔軟だったのでプレッシャーがなく、安心して働けた」といった声も届いています。

このように、学生側の生活リズムに寄り添った就業スタイルを提供できたことが、結果として採用の幅と質を大きく広げました。


最短で次日に、内定を出す採用プロセス

採用活動では「スピード」と「テンション」を大切にしています。

通常のフローでは、エントリー → 書類選考 → 1次面接 → 2次面接 → 内定という流れが一般的ですが、私たちは、この短縮化を意識しています。

特に、「この学生は絶対に活躍する!」と確信できた場合には、初回面接の後、即日2次面接を設定し、次の日には、内定通知を出すということもあります。これは、学生との“テンションの合致”を見逃さないための運用です。

ただし、感情的な判断だけで採用を決めることはありません。

採用決定後には、必ずチーム内で情報共有を行い、「誰か1人でも違和感を感じたら見送る」というルールを徹底しています(そのために内定が即日に出す学生でも、1日待つようにしています)

これは、“本来採用すべきではない人を入れてしまう”リスクを最小限に抑えるためです。

スピードと慎重さのバランスを保ちつつ、学生のモチベーションを逃さない即応性が、結果として採用成功率を高める重要な鍵となっています。


スマートな採用オペレーションと自社開発ツール

インターン採用を成功させる上で、もう一つ大きなポイントになったのが「運用の仕組み化」です。

シックスワンでは、採用プロセス全体を自社開発のツールとテンプレートで管理しています。

  • 応募管理、選考進捗、フィードバックを一元化した採用ダッシュボード
  • 面接後の評価シート共有・履歴管理
  • 内定・オンボーディング時のヘルスチェック

などを通じて、限られたリソースでもブレなく、速く、丁寧な採用体験を提供しています。

さらに、採用後のフィードバックも重視しており、

「この学生はなぜ成長したのか」

「どの面接官がうまく見極めたのか」などの情報も記録・蓄積。

次回以降の採用判断に活用しています。こうした改善を繰り返すことで、採用活動自体が組織の学習資産になっていきます。


学生たちは、第一志望企業へ

このように、場所にとらわれず、時間にとらわれず、テンションで即決し、運用を改善し続けてきた結果、知名度がない小さな企業でも、優秀な学生インターンを採用・育成することができました。

そして何よりうれしいのは、彼らが「第一志望」とする企業に次々と内定していったことです。

それは単なる実務経験ではなく、“意味のある時間”を過ごせた証拠だと私たちは考えています。

今後も、完全オンラインという特性を活かしつつ、

  • より自由な働き方
  • 失敗から学べる風土
  • 成果主義だけに依存しない育成文化

を整えていく予定です。

この記事を書いたのは

鈴木 康孝
シックスワン株式会社。マーケティング&プロモーション領域担当。クリエイティブとかアイデアとか好き。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生と佐藤雅彦先生。今年の目標は、プログラムと英語をちゃんとやること。サウナと交互浴が大好き。
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